本間メイ Mei Homma

本間メイ Mei Homma
「忘れかけた言葉と、新しいアクセント(訛り)」 “Words are being forgotten and new accents.”

-Please scroll down for English texts-

本展では、九州やインドネシア各地でのリサーチトリップを通し、様々な境遇を生き抜いた女性たちについて思いを巡らせながら制作した2つの映像作品を2日間にわたって展示します。

インドネシア人小説家プラムディヤ・アナンタ・トゥールの歴史小説『人間の大地』『すべての民族の子』に描かれる日本人女性マイコに関するエピソードをきっかけに、本間は第二次世界大戦前に東南アジアで暮らしていた日本人移民の足跡を辿るため、2016年からリサーチと制作を続けてきました。今回はプラムディヤと日本人移民の接点を探るとともに、当時多くの女性たちが渡航に至った社会的・歴史的背景や来日外国人との関係を調べながら、作られた日本人女性のイメージについて考察します。

また、プラムディヤがマルク諸島にあるブル島に政治犯として流刑されていた時に出会った、日本軍によってジャワ島スンダ地方から連れてこられ、戦後も帰ることができずブル島で生活していたインドネシア人女性Siti. Fの記憶を、プラムディヤが他の政治犯とともに記録したダイアローグを元に、マルク諸島特有のムラユ語訛りを交えたナレーションによって再考していきます。

会期:2018年3月30日(金)、31日(土)

会場:S.Y.P Art Space(〒162-0065 東京都 新宿区住吉町10-10)

時間:13:00-19:00

入場無料

企画:本間メイ

協力:CAMP

助成:公益財団法人テルモ生命科学芸術財団

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CAMPトークイベント:本間メイ「忘れかけた言葉と、新しいアクセント(訛り)」展をめぐって

http://ca-mp.blogspot.jp/2018/03/meihomma.html

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北九州から福岡、長崎、熊本、そしてジャカルタ、バンドン、マカッサル、アンボン、ブル島、ブローラなど各地でのリサーチトリップで見聞きしたものや制作背景について作家が話をした後、参加者を交えてディスカッションを行います。

日時:2018年3月30日(金)19:00~21:00 *イベント中は展示を見ることができないのでご注意ください

場所:S.Y.P Art Space(東京都新宿区住吉町10-10)

定員:15人(当日先着順、予約不要) 参加費:無料

【 ゲスト 】

本間メイ(アーティスト)

【 スケジュール 】

19:00-19:45|上映

《Anak Anak Negeri Matahari Terbit -日出ずる国の子どもたち−》

《About a missing woman from Java found in the Buru Island(ブル島で見つかった、ジャワ島出身の行方不明の女性について)》

19:45-21:00|ディスカッション

<アクセス>

都営新宿線 曙橋駅A2出口から徒歩3分

https://goo.gl/maps/qsUnjnbxci22

【 プロフィール 】

▼本間メイ|Mei Homma
1985年東京生まれ。2009年女子美術大学芸術学部芸術学科卒業 ​。2011年チェルシー芸術大学MAファインアーツ修了。東京とバンドン(インドネシア)を拠点に活動。近世から現代にいたるインドネシアと日本の歴史的関係のリサーチを基点に、現在にも通ずる社会・政治的な問題や多国間関係を考察し、映像作品やオブジェ、ドキュメントを組み合わせたインスタレーションを発表している。

///Words are being forgotten and new accents.///

This 2-days exhibition shows 2 video works of Mei Homma. She has been doing research trips in several places in Kyushu, Japan and Indonesia to know women who survived from different circumstances.

Since 2016 she has been researching and making artworks about Japanese immigrants in Southeast Asia before WW2, inspired by a character of Japanese woman Maiko in Indonesian novels “Bumi Manusia (This Earth of Mankind)” and “Anak Semua Bangsa (Child of All Nations)” by an Indonesian author Pramoedya Ananta Toer. For this show, she has explored what the point of meeting was between Pramoedya and Japanese immigrants, and researched on the reason why many Japanese women went abroad at that time to investigate how the image of Japanese women was formed.

She also tries to reconstruct the memory of a Sundanese woman Siti. F who was brought to the Buru Island in Maluku from Java by Japanese armies during WW2. Siti. F couldn’t go back to Java after the war, and Pramoedya met her when he was imprisoned in Buru as a political offense in 70’s. In Mei’s video work, a voice-over was made with a Melayu accent in Maluku using a dialogue that Pramoedya and other political offences documented.

Date & Time: 30-31 March 2018 at 13:00-19:00

Venue: S.Y.P Art Space (10-10 Sumiyoshi-cho, Shinjuku-ku, Tokyo 162-0065)

Admission Free

Support: CAMP

Grant: TERUMO FOUNDATION for LIFE SCIENCES and ARTS

【 CAMP Talk Event 】*Discussion is Japanese language only. The exhibition can’t be seen during the event.

The talk & discussion will be held in collaboration with CAMP.

Date & Time: 30 March 2018 at 19:00-21:00

19:00-19:45|Screening《Anak Anak Negeri Matahari Terbit -Children from the Land of the Rising Sun-》《About a missing woman from Java found in the Buru Island》

19:45-21:00|Talk & Discussion

<Access>

3 minutes walk from A2 exit of Akebonobashi station, Toei Shinjuku line.

<Map>

https://goo.gl/maps/qsUnjnbxci22

▼Mei Homma 

Born in Tokyo, 1985. Based in Tokyo and Bandung (Indonesia).

2009 BA Art Theory, Joshibi University of Art and Design, Kanagawa, Japan

2011 MA Fine Art, Chelsea College of Arts

With my research on historical relationships between Indonesia and Japan from the early modern period to the present times, I make videos and installations using objects and archival materials to explore social and political issues would happen in any period and multilateral relationships.


Sanae Yamada  山田 沙奈恵 「群れたち」

山田 沙奈恵   Sanae Yamada
– 群れたち –


会期
2018224()−310()
時間 13:0020:00   月・火曜日は休み
会場 S.Y.P Art Space
オープニングレセプション 2 24 ()18:0020:00

山田沙奈恵ウェブサイト http://sanaeyamada.com

本展では、ポートランド(アメリカ、オレゴン州)での滞在制作を通して制作された「Rhythms from Neighborhood」、新潟県の松之山の集落で、冬季に降雪から家を守るためのルーティンワークである「雪ほり」に取材した「With Friction, As Friction」など、山田自身が異なる環境に身を置くことによって作られた二つの映像作品と、並行して制作された小作品を展示します。

「滞在制作という形で各地に少しずつ滞在するなか、場所や個体の有限性に基づいて、マイクロな文化圏ともいえるような集団がそれぞれに形成されているのを見てきました。その中で人は風景のストラクチャーの一部であるかのように分かち難く機能していて、私はそれぞれの独自性に魅了されながらも、集団同士の別々さや動かしがたさに、部外者として触れがたいものを感じ、途方に暮れる思いがすることがしばしばありました。そのようなときに興味を惹かれることは、日常のルーティーンや労働などの振る舞いが、その個のなさゆえに個の有限性を超えて過去や未来へと結びつくこと、そうした無名性のもたらす領域や、あるいは視点のスケールや時間の縮尺を変えて眺めたときに、別々の集団とみえたものを編成しなおせるような可能性です。

そうした思考を制作の中でイメージへと比喩的に変換し、制作のうちに現れた予期しないものや、作品となった結果を現実のメタファーとして逆方向へ翻訳する。そのような往復する思考の通過するところとして、展覧会を構成します。」

山田沙奈恵

1987年群馬県生まれ、東京都在住。
武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科卒業、東京藝術大学大学院美術研究科デザイン専攻修了。

社会において共有されたイメージと、特定の場所に個別の身体を持って生きることとの摩擦をみつめること、それらが接続しうる瞬間/状況を見つけることを目的として制作する。アーティストインレジデンスなどの機会を用いて、自然と境を接する集落の周縁部や、都市開発の現場など、複数の視点がぶつかる場所を観察することを制作の起点としている。
インスタレーション、映像、ドローイング、写真など、作品に応じてメディアを横断し、組み合わせて使用する。しばしば物事の間の類似を比喩として用いて、生活のルーティーンや個人的な体験などの延長線上に、既にイメージとなって身体感覚から離れてしまったものを想起させるなど、制作行為の中でその連続を辿ろうとしている。


– sweet doughnut -  Shiori Watanabe 渡辺 志桜里

 

Exhibition
2017. 12. 22 (Fri) – 2018. 1. 14 (Sun) 13:00 ~ 20:00

Close at 12.31(Sun) – 1.5(Fri) and 1.9(Tue),10(Wed)

party
 12.22 (Fri) and 1.13 (Sat)

 

statement

都会の中心に人とは隔絶された場所がある。
そこでは私たちの世界とは断切され、生き物が完全な調和をもって存在している。
取り残された場所と移り変わる都市の風景、
その間には時空を超えた永遠の道のりがあり決してたどり着くことはできない。

中心の不在とユートピアをテーマに、都市の中心、外側、そしてその境目にスポットを当て、展開します。 週末のみの展示になりますが、 よろしくお願いします。

渡辺 志桜里


Misa Sudo「In My Room, Into SPACE」

※展覧会は土日祝日のみのオープンとなっております。
他曜日にお越しになってもご覧いただくことができませんのでご注意ください。
よろしくお願いいたします。

須藤 美沙 個展
Misa Sudo Solo Exhibition
「In My Room, Into SPACE」

会期 2018年1月27日(土)−2月12日(月) 

時間 13:00〜19:00  *開場は土日祝日のみ 最終日は17:00まで 

■オープニングレセプション  1月27日(土)17:00〜19:00
■アーティストトーク     1月27日(土)17:00〜17:30
■トークイベント       2月3日(土)14:30〜16:00

「見えないものに向かってゆくこと」
ゲスト : 小澤 慶介 氏

(キュレーター。現代アートの学校「アートト」代表。富士の山ビエンナーレ ディレクター、Asian Art Award ディレクター、法政大学非常勤講師を兼務。)
*トークイベントは展覧会場にて行います

今回の作品についての解説などがアップデートされました。
須藤美沙ホームページ 
https://www.misasudo.com

作品制作のテーマ

 私は宇宙に興味があり、NASAのハッブル宇宙望遠鏡等が撮影した銀河や惑星などの写真を見るのがとても好きです。この宇宙望遠鏡は目に見える光だけでなく、目に見えない赤外線や紫外線等の光を種類別に撮影することができます。研究者が各々の画像に赤や青や黄色等の色を与え、重ね合わせて1枚の写真を作っています。このような写真の中に目に見えないものがあたかも事実のように映し出されていることに着目した私は『目に見えている世界だけが唯一の真実ではない』ということについて考え、宇宙の写真をモチーフに作品を制作し、遠く目に見えないものへ思いを馳せることのできる作品、空間を表現しようと試み続けています。

「In My Room, Into SPACE」 展示作品について

 日頃、私はPCを使って、制作のモチーフである宇宙関連のニュースや宇宙の画像について調べています。最近は、一般人の宇宙旅行や地球と宇宙間の交信、人や物資を大量に運搬できる宇宙エレベーターの建設構想などに関心があります。調査を進めながら、「もしも私の家族や友人が宇宙で暮らしていたとしたら…?宇宙船にいる友人への贈り物として3Dプリンター用のデータを送ることになったら…?宇宙エレベーターで宇宙にいる家族と待ち合わせをすることになったら…?」と未知の世界へと思いを膨らませています。

 本展では、新たな発見をテーマに、PCの大型モニターをモチーフにして紙にピンで穴をあけ描いた新作を中心に展示します。この作品画面には、宇宙旅行の架空のインターネットサイトを描いたり、地球で暮らす私と宇宙にいる友人との間で交わされるメールのメッセージや、友人への贈り物として3Dプリンター用のデータを選んでいる様子などを描いたりします。あけた穴の裏から光を通すことで、表には無数の星や画像が輝き浮かび上がって見えるでしょう。また、地球と宇宙間のメールをテーマにしたPC型・タブレットPC型の紙作品、「SPACE TRIP(宇宙旅行)」を特集した架空の本をモチーフにした120号の鉛筆画を発表します。いつかやってくるかもしれない、宇宙における日常生活を想像させ、地上と遥か遠い宇宙との距離の差について考えられるような空間を作りたいと思っています。ぜひご高覧いただけると幸いです。

須藤 美沙

 

須藤 美沙 略歴

2007 埼玉大学大学院教育学研究科教科教育専攻美術教育専修 修了               

2010 爽楓展 (夏目画廊、さいたま市)               

2011 ワンダーシード2011 (TWS渋谷、東京)    

2012 第2回爽楓展 (夏目画廊、さいたま市)

2013 第3回爽楓展 (夏目画廊、さいたま市)

2014 ワンダーシード2014 (TWS渋谷、東京)               

2014 トーキョーワンダーウォール公募2014入選作品展 (東京都現代美術館、東京)               

2015 TWS-Emerging 2015【第3期】個展[フォールスカラー] (TWS渋谷、東京)                           

2015 シブヤのタマゴ さよなら区庁舎(渋谷区総合庁舎)               

2016 個展[SPACE TRIP](S.Y.P Art Space、東京)          

2016 するがのくにの芸術祭 富士の山ビエンナーレ2016(蒲原エリア 旧五十嵐邸、静岡県清水市)

 

 


Planktonic LAND -Shuhei Miyagawa-

保良 雄主催の”Experimental Studio”と題されたプロジェクトの一環として個展を開催します。

Exhibition : 12. 9 (Sat) , 10 (Sun) 13:00 ~ 20:00

今回は”浮遊する風景”についての映像作品を2点展示します。
開催期間中は、温かいお鍋を用意していますので暖を取りにお越しください。

小規模で2日間だけの展示ですが見に来て頂けると嬉しいです。

宮川 修平


“asymmetric square” Ena Magota

この度、S.Y.P Art Space では孫田絵菜の個展「asymmetric square」を開催します。この機会にぜひご高覧下さい。

会期:20171118日(土) – 1126日(日) 13:00 – 20:00

Opening Reception: 1118日(土)18:00 – 20:00

協力:S.Y.P Art Space、橋本聡、伊藤ガルシアミキ

 

 

『窓ガラスと窓の布(孫田絵菜「asymmetric square」)』

絵画は隔たった空間を眺めることのできる窓にたとえられてきました。家、車、飛行機、潜水艦、宇宙船、さらにTV、スマフォといったガラス張りの窓の展開と並走して絵画の展開を綴ることもできるでしょう。風雨、温度、気圧、海水、真空をシャットアウトする硬質なガラス張りの窓。そこから空気や水分、埃や虫などが入ってくることはありません。ガラスの透明性は、境界の先の空間を見せることで、隔たりを隠蔽し、離れた光景(画像)を都合よく量産します。

窓ガラスを目指す絵画はフレームに四辺をピンと張った布をさらに硬質化し、そして透明化しようと試みます。しかしながら、孫田は硬質化するのではなく、寧ろピンと張られた布を解き、柔らげ、そしてどのような不透明として扱うか試みます。それは、窓のガラスではなくカーテンにたとえられるかもしれません(あるいは、レンズではなく目蓋やまつ毛に)。窓ガラスは開け広げられていますが、境界上にカーテンが吊り下がっている状態です。風が吹き、布がめくれるといったわかりやすいかたちではなく、軽く揺らす程度の風が隙間から流れています。その境界の先の具体的な光景を見せるのではなく、境界自体を現わし、そして境界を挟むふたつの空間の気配や浸透が現われています。

それは、幕が開け広げられた上演中の舞台ではなく、準備する舞台と待つ客席のふたつの空間が併存し浸透する幕間のような状態。水面を眺めるのではなく、水面に浮かぶような状態。光景を眺めるのではなく、目映い光の中で半ば目を閉じるような状態です。視覚をはじめとした感覚が意識(都合)を離れ、五感の分別のない領域、起きている(現実)でも寝ている(夢)でも、生きているでも死んでいるでもない狭間の領域としてあることでしょう。

伊藤 ガルシア ミキ


An Art User Conference 未来芸術家列伝Ⅳ:宇宙と貨幣

 

未来芸術家列伝Ⅳ:宇宙と貨幣
Lives & Opinions of Future Artists Ⅳ: The Universe and Its Currency

会期:2017年10月26日(木) – 11月5日(日)12:00 – 20:00
初日10月26日は16:00 – 20:00、最終日11月5日は12:00 – 19:00

主催:An Art User Conference

協力:S.Y.P Art Space、青山|目黒

助成:公益財団法人東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京

An Art User Conference(「未来芸術家列伝Ⅳ」):

松井勝正、橋本聡、知念藍(No Collective)、高嶋晋一、ユーザーの声 ほか

https://anartuser.tumblr.com

 

この度、S.Y.P Art Space ではアート・ユーザー・カンファレンスによる《未来芸術家列伝Ⅳ:宇宙と貨幣》を開催します。アート・ユーザー・カンファレンスは既存の作者、観賞者、批評家、キュレーターなどとは異なる「ユーザー」という立場から、既存のアートの在り方や概念を問う活動を展開しています。『ロバート・スミッソンなしのロバート・スミッソン』のプロジェクトでは、アース・ワークの先駆者、故ロバート・スミッソンを架空の「作者」として使用し、巨大なアースワーク(風の沢ミュージアム, 宮城)を実現させて話題となりました。本展は10年前より予告され続けてきた『未来芸術家列伝』の口火を切る記念すべき展覧会です。「未来」として予告されてきた「芸術」が、どのようなかたちで実現されるのか、ぜひ立ち合って頂けたらと思います。

『未来芸術家列伝』は、本展終了後の11月5日《未来芸術家列伝Ⅳ:東京ツアー「人間/時間/空間のヒエラルヒー》国会前集合』、年末《未来芸術家列伝Ⅳ:オーダーと第Ⅰ次世界大戦》と続いていく予定です。詳細は https://anartuser.tumblr.com をご確認ください。

 

『《宇宙》は最古のレディメイド』

宗教の時代、《宇宙》は神という作者の作品だった。しかし、信仰が弱まるにつれ、《宇宙》がレディメイドだったことが明らかになった。『未来芸術家列伝』には最古のレディメイドとして《宇宙》が掲載される。その作者として、ピタゴラスやプトレマイオス、ニュートンやアインシュタインといった膨大な数の哲学者や科学者の名前が並んでいる。彼らはそれぞれ《宇宙》を発見し、そこに名前と日付を刻んだ。さらに続けて、その作品が既に失われてしまった作者の名前が膨大に並んでいる。プラトンが燃やしてしまったデモクリトスの宇宙は灰となって未来のどこかにも漂っている。

《宇宙》は138億年前に誕生したと言われており、現在も日々新たな発見をもたらしている対象です。マルセル・デュシャンのレディメイド以降、芸術の概念は、作家が創造するものから、観賞者が発見するものへと広がりました。最古のレディメイドである《宇宙》は、そうした動向の終着点に現れる作品だとも言えます。

《貨幣》は人類の歩みにおいて「信用創造」という過程で生まれました。つまり、未来への信用を担保にして現代に現れた対象です。それは未来のイコン、フェティッシュとして、私たちの信仰心に問いかけてきます。それは抽象性と象徴性が極点に達した姿だとも言えるでしょう。

『露天掘りのダイヤモンド鉱山』

私たちの銀河は、グレート・アトラクターと呼ばれる領域に向かって動いています。私たちも未来の目標に向かって動いています。ダイヤモンドの魅力は、大地に巨大な露天掘りの穴を開けました。隕石は地球に引きつけられて衝突し、大地に巨大なクレーターを作ります。すべての運動は、逃れられない引力を持った目的に向かっています。そして私たちは逃れられない引力によって、未来へ向かって落下し続けています。

写真をよく見ると虫のように小さなダンプトラックが見えます。全ての写真がロシアにあるミール鉱山、1250x525mの巨大な穴。世界のダイヤ産出量、第1位はロシアで、その9割がここから産出されています。その巨大さから上空に下降気流ができるため、ヘリコプターでの飛行は禁止されています。

「未来芸術家列伝IV」は、《東京ツアー「人間/時間/空間のヒエラルキー」国会前集合》(11.7)、《オーダーと第Ⅰ次世界大戦》(12.29 – 2018.1.2)と続いていきますので、あわせてご高覧ください。

An Art User Conference

2014年設立。主な活動として『未来芸術家列伝』、『Robert Smithson whithout Robert Smithson 』などがある。「アート・ユーザー・カンファレンスは、「芸術なしの芸術」、つまり既存の芸術という制度の外で生じる芸術を探求します。アーティスト、観客、批評家、キュレーター、コレクター、美術館などが各々の役を演じ分け、「芸術」という物語を支えています。物象化された作品、「創造性」という神話、「公共性」という幻想がその舞台装置を作り上げます。アート・ユーザーはそうした芸術の物語には参加しません。アート・ユーザーは芸術を「使用」します。使用は、物象化された作品を解体し、創造の神話をレディ・メイドの時間に墜落させ、公共性という幻想を消耗させることでしょう。使用の目的は芸術を使い切ることにあります。使い切ることは芸術を倹約しながら死に向かわせます。」


Chewing Machine ミルク倉庫+ココナッツ

プリント

この度、S.Y.P Art Space ではアーティストユニットであるミルク倉庫+ココナッツの個展「Chewing Machine(チューイングマシーン)」を開催します。

2017年09月16日(土)―23日(土)13:00―20:00
●ただし初日は15:00―20:00

ミルク倉庫+ココナッツは、先に開催された「清流の国ぎふ芸術祭―Art Award IN THE CUBE 2017」(於:岐阜県美術館)において、「事物が人のように覚醒する/事物のように人が存在する」といったコンセプトを基軸として作品発表をおこないました。そして今回の展示でもまた、事物をハックしそれらの位相転換をねらいます。どうぞ彼らの新作をご高覧ください。


ミルク倉庫+ココナッツ

2015年結成。5名のアーティストよる「ミルク倉庫」とアーティストデュオ「ココナッツ」によるユニット。ともに事物に備わる潜在的な機能の発見や、道具と身体の連関または既存の建造物の「インフラ」などを組み換え新たな装置をつくる。ミルク倉庫のメンバーは宮崎直孝、瀧口博昭、坂川弘太、篠崎英介、梶原あずみ。ココナッツは松本直樹と西浜琢磨。

 


– ご迷惑をおかけしました –

矢口紗代個展

– ご迷惑をおかけしました –

●Exhibition : 8. 5 (Sat) – 8.10 (Thu) 13:00 ~ 20:00
Opening & Party : 8.5 (Sat) 18:00 ~ 21:00omote

電車は規則正しく出発し、規則正しく目的地に着く。しかしその規則正しさが時折誰かによって大きく乱れる時がある。

「誰」かはプラットフォームの外側で、プラットフォームの内側の私達に何か訴えている。

矢口紗代

 

 


– Fictionality –

FictionalityDM 2Rieko Tsuji Solo Exhibition

– Fictionality*1 –

●Exhibition : 6. 23 (Fri) – 7.2 (Sun) 13:00 ~ 19:00
Opening & Party : 6.23 (Fri) 18:00 ~ 21:00

●Talk : 6. 23 (Fri) 18:00 ~ 19:00

この度、S.Y.P Art Spaceでは辻梨絵子の個展 – Fictionality – を開催します。写真や映像を学ん できた作家は、近年日本と他国を行き来し、メディアの影響や役割、文化の差異やそこから生ま れる誤解・思想の移り変わり、また距離のある人々とのコミュニケーションについて考え制作を しています。 

「インターネットやテレビ等を通じて見る世界は、良くも悪くも演出されているものだと思います。 土地や人々の本来の姿を知らないまま、メディアを通してのみ見聞きしたものに対する知識は当て にならない。画面に映っているものは切り取られた一側面で、取り上げられるものだけが全てで はない。日本人は毎日寿司を食べてないし、忍者も街中には歩いていない。」 と語る作家は、今回自身が体験した「ネット上での世界戦争」から着想したインスタレーション 作品を、ギャラリーとギャラリーを中継映像で繋いだインターネットスペースの二つの空間にて発表します。 

SNSやビデオ電話で地球の裏側にいる人間ともすぐに連絡を取れる現代で、いかに他者との実際 の距離感や皮膚感覚を失わず、そして画面の向こう側にある物事の本質を見極めることができるか、多方面からの視点を持った展示を通して鑑賞者に問いかけます。 

S.Y.P Art Space is showing Rieko Tsuji’s solo exhibition – Fictionality – 

Rieko Tsuji has been studying photography and video art and is currently interested in the influence of media including television and the internet. She has frequently travelled abroad in recent years, and so is also researching misunderstandings due to cultural differences and communication through social media and video calls between people who live far apart from one another. 
In Tsuji’s word, “The world on the TV and laptop screen are not showing the real world. It is risky to believe the information you receive from the media about other places and people. The screen can only show one perspective, and it is one-sided. Japanese people don’t eat sushi everyday and unfortunately ninja rarely walk in the streets of Japan.” 

For this exhibition, Tsuji made installation works based on her battle with her experiences on the internet. That work is also broadcast through online video streaming to allow the audience to appreciate it via their phones and laptops. 

Are we losing the sense of distance, privacy and touch while using the internet which enables us to talk with others who are on the other side of the world? How can we really ascertain what is happening on the other side of the screen? In this multi-faceted exhibition Tsuji presents the audience with a series of provocations.