Residence Report 柴辻 健吾 (デンマーク)、吾妻 勝彦・吉野 祥太郎(ポーランド)

 

今回はデンマークとポーランドの二箇所のショートレジデンスをご紹介いたします。
レジデンスの特徴や、参加したアーティストから見た感想など、またどのようにしてそれらのレジデンスの機会を得たかなど、写真や映像などを織り交ぜながらご紹介・報告をしていきます。
※ 会場が広くないので、入れない場合もございますのでご了承ください。

2018. 8.4 (Sat)  18:00 – 21:00

THE INTERNATIONAL ART WORKSHOP 2018 ( 柴辻 健吾 )
デンマークのグルーステッド(Gludsted)で行われたアーティスト・イン・レジデンス。村の唯一の小学校の夏休みを利用し、2週間滞在する。
アーティストが製作しているところを見てもらいながら村の人と交流を図るワークショップ。参加アーティストは日本から比較的若い世代の5人と、ブラジル・スウェーデン・ドイツ・デンマークと合計で12人になる。

8 Land Art Festiwal, Fundacja Latająca Ryba ( 吾妻 勝彦吉野 祥太郎 )
今年で8回目となるポーランドのBubel Grannaというベラルーシ国境沿いの町で行われたランドアートフェスティバル。
イスラエル1組・日本2名・イタリア1名・フランス2組・ウクライナ1名・ポーランド13名からアーティスト20組が参加。
約10日間で野外に設置する作品を制作する。

柴辻 健吾
作品は石、苔、木、土などの自然素材を多く使い、その作品からは自然信仰や地球の循環、生と死などを感じさせる作品を制作しています。これらは普段は目に見えないものであり、知っているはずなのに無意識の奥へと追いやられています。
なので、私の作品を体感する事によって鑑賞者の世界の認識を広げるきっかけになり、自分の周りにある些細な現象が実は奇跡的でとても複雑なシステムの中にあることに気づいて欲しいと考えています。

2018年
THE INTERNATIONAL ART WORKSHOP 2018 (Gldudsted/デンマーク)
ともしび(ギャラリーいろはに/堺/大阪)
開山守護神祭 (妙法寺/堺/大阪)
5selections vol.Ⅱ(十一月画廊/東京) 

2017年
贈り物展(西方寺/東京)
画廊×コンサートvol.7 「インスタレーション×舞踏」(西方寺/東京)
アートアイランズTOKYO 2017 第7回 国際現代美術展 大島+新島 (大島/東京)
日中現代美術交流展「TWO PLACES-A LANDSCAPE」(中国/広州/53美術館/広州/中国)
5selections vol.Ⅰ(十一月画廊/東京)

2016年
ジ・アートフェア+プリュス-ウルトラ 2016 (青山/東京)
贈り物展(西方寺/東京)
「第4回筑波国際野外現代芸術展」
画廊コンサート in 西方寺 彫刻×ホルン(西方寺/東京)
アートアイランズTOKYO 2016 第7回 国際現代美術展 大島+新島 (大島/東京)
柴辻姉弟展Ⅱ(十一月画廊/東京)
堺アルテポルト黄金芸術祭(大阪/堺市)

吾妻 勝彦
野外の作品制作では、このごろ土の中からムクムクと湧き出るような形をともなった、まるで大地の歌のような、大地の詩のような作品が作りたいと思っています。
私は、立体作品を作り始めた頃、土を材料として使うことを目指しました。それは木が骨組みとなって、それを土で覆うことで私に楽しい驚きと、感動を見せてくれるものでした。材料としての土に、私はたくさんの思い入れを持ち込みました。
自然、人、時間。多くの先人がテーマとして関わってきたものを私も追っています。

 

2010 第10回 CONTEMPORARY ART TRIAL
2012  杉村祖人冠邸野外彫刻展
    The 12th  KAJIMA  SCULPTURE  COMPETITION
2014  4人の形」展
2015 我孫子手作り散歩市 「情熱の背中」(嘉納治五郎邸)
    Tsukuba  International  Artist-in-Residence  「層生」
2016 Solo exhibition (ちばぎん ひまわりギャラリー)
         我孫子手作り散歩市 「華」 (旧村川別荘 庭)
2017  Tsukuba  International  Artist-in-Residence 「周縁の美学展 Grand  Mother  Moon
2018 我孫子手作り散歩市 「仮装した情熱」 (旧村川別荘 母屋・庭)

 

吉野 祥太郎
吉野祥太郎は地面を持ち上げる事で「土地の記憶」を表現し、国内外の美術館やギャラリー、多くのオルタナティブスペースや野外での地域密着型のイベントなどを行って いる。彼の意味する地面とは記憶の堆積であり、そこに堆積した歴史を優しく汲み上げ、表出させることにより「場」に対する影響、そこに関わる「人間」に与える影響、その場所と 人間との関わりを考察させ、心の奥深くにある意識を揺さぶる。

2017
“spiral take art collection 2017 蒐集衆商” / 青山SPIRAL, 東京
“Gujing Biennale 2017” / Gujing Artist Village Residence, China
“Grand Mother Moon Exhibition” / つくば市
“Nakanojo Biennale 2017” / 中之条, 群馬
“HASSA-MO PROMO-ARTE GRACIAS!!!” / PROMO-ARTE GALLERY, 東京
“Land Art Delft” / Delft Sculpture Park , The Netherlands
“Résidence Artistique L’échangeur22” / Avignon, France
“Experimental Field Tokyo” /  S.Y.P Art Space, 東京
“いちはらアート×ミックス 2017” W.D.A / 市原市, 千葉

2016
“Zokei Next 50” / 3331 Arts Chiyoda, 東京
‘MEMORIES’ Solo Exhibiion / S.Y.P Art Space, 東京
“Japanese contemporary art” / 広州, 中国
2015
“水と土の芸術祭 2015” W.D.A / 新潟市, 新潟県
2014
“Urban Scenery” / クリエイションギャラリー日本橋箱崎, 東京
“TSUKUBA International Artist in Residence2014” / つくば, 茨城県
“-小須戸ARTプロジェクト2014-” / 小須戸, 新潟県
2013
“Takashima Artist in Residence2013” / 高島, 長崎県
“Tokyo International Environment Art Forum 2013” /駐日韓国大使館文化院 (東京)
“-Identity-” curated by Ko Maeda /長崎県立美術館 (長崎)
“PlaywithNature-PlaybyNature” curated by James Jack/ Satoshi Koyama Gallery (東京)
2012
瀬戸内国際芸術祭 2013 関連企画 Shodoshima Art Project “第7回小豆島A.I.R” / 小豆島, 香川県
2010
“Draw the History of Ground”@ No Man’s Land Main space / フランス大使館(東京)