Emerging Artists Review 岡崎 詩をり・鮫島 弓起雄

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Emerging Artist Review  「山と人と道」

岡崎 詩をり・鮫島 弓起雄
6月24日(金)〜 28日(火)13:00 – 20:00

6月25日(土)17:00 – 20:00
Artists Review (作品についての意見交換)  ゲスト:大野 公士 (アーティスト)
Opening Party

Emerging Artist Reviewとは、(http://arttokyo.sub.jp/?p=239

若手アーティストの発表と経験をサポートするために、美術関係者(評論家、キュレーター、ギャラリストなど)との交流の場をつくります。
アーティストは作品を発表し、そこに集まる様々な方よりいろいろな意見・見解を受ける事ができ、美術関係者は新たなアーティストを発見・育成する事ができます。

作家コンセプトノート

岡崎 詩をり

制作に入る前に作家は山に登る。そしてその山々の傾斜や高低差の感覚を身体に染みこませる。 染みこませた記憶を展示空間に立体的に表現するために、手で紡がれた糸を張り巡らしていく。 観客は作品の中を潜り仰ぐことによって,実際に登山してきた作家の視点を追体験していく。

鮫島 弓起雄

1985年東京に生まれる。2010年東京造形大学の彫刻科を卒業。

幼いころから、両親に連れられて国内外の旅行を頻繁にしていたためか、大人になってからも旅行が生活の一部となり、様々な国や地域の文化に接する機会がたくさんあった。その中で、異なる文化圏から見た日本の姿、文化の違い、日本人としての自分、あるいは自分が暮らす東京という街の特異性、その生活などを改めて意識するようになる。地震波形をモチーフとした作品や、「八百万の神」という考え方を基にした作品、かつて大和絵でよく使われたすやり霞という手法を参考にした作品など、日本の文化や地域性に関連したものを制作。現在は日本での制作活動と、アジアを中心とした国々での文化の研究、取材を交互に繰り返している。

制作活動の背景にあるもの
旅行中訪れた先で大自然の風景に感動しても、原始的な生活に触れて感銘を受けても、戻ってくるのは建物が密集し物にあふれた便利な暮らしがある東京。他の文化や人々に触れることによって、改めて自分の住む文化圏の良し悪しを認識できる。そのことから自分のあるべきところは間違いなくこの文明社会の中にあり、30年にわたって染みついた人工的な暮らし、価値観、自分の中にある都市性は変えることはできないし変える気もさらさらない、ということが発見できる。自然物と同じくらい人工物も美しく面白い形をしているし、大自然の中での暮らしと同様に都会での生活は豊かで趣深いものである。