Lui Itzel Solo Exhibition ‘En los ojos de Lui’

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DATE:2016.3.17 – 27  13:00 – 20:00  ( Closed Wed )

Opening Party  & Live painting : 3.19 (Sat) 17:00 – 20:00

 

‘En los ojos de Lui’

日本語で’ルイの目の中’という意味を持つこのエキシビジョンはアーティスト
Lui Itzelの意識の内面反射を表しているものです。
過去と現在の瞬間の記憶は彼女の世界を見る視点によって相互に作用します。

彼女の作品には美しさとグロテスクという対立が生じます。
その特性は、力強い包み込むような一本の線に特徴づけられ、
これらの線を用いた手法は毛髪を連想させる。
画家である彼女にとっての「髪」とは、思考を繋ぎ、
脳と大脳辺縁系へと情報を伝達するための神経線維の延長であり、また、「敏感な糸」である。
日本での滞在により経験したあらゆる事象をヴィジュアルイメージへと変換し、自身の作風と、本国メキシコという国の持つ色彩感覚を攪拌、作品へと落とし込んでいる。
「もののあはれ」「侘寂」「幽玄」といった日本美術の美的戒律も彼女の作品の中に現れています。
また、花や果物や野菜の様な有機的な素材より色素を抽出させるという
自身のプロジェクトを日本において拡大させています。

経験とため息。
アーティストは夢の寓話を通して人間の行動についての懸念を語ります。
彼女はロマンスと闇を探るのが大好き。
身振りのもつれ、無邪気さと恐怖は、見る者に相反する感情をもたらす神秘的な状況により溶け合う。

Lui Itzel

http://luiitzelart.weebly.com

2011年国立造形大学(ENAP)卒業。

2012年よりさまざまな個展、 グループ展をメキシコや日本のギャラリー、フォーラム等で発表。

SOLO EXHIBITION

•2012:‘Red Thread: Fragments of a life’, Cultural Center Mexiquense Bicentenario, [1st level,Auditorium of Museum] ,Texcoco. Edo. de Mexico.

•2012 ‘Memories, Fragments of a life’ , Hilvana Gallery, CDMX, Mexico.

GROUP EXHIBITION

•2015, ‘AKIMATSURI’, [Japanese Mexico Association] ,  México city.

•2015 :’Images of a possible world 2.0’,  Aguafuerte Gallery, Guanajuato 118, Col. Roma, CDMX, Mexico,

•2015 : ‘Images of a possible world 2.0 ‘, Aguafuerte Gallery, Guanajuato 118, Col. Roma, CDMX, Mexico.

•2015: ‘Merkdearte ,600 artist, 6000 artworks ‘,National Museum of Watercolor,Coyoacan, CDMX, Mexico.

•2014: ‘Day of death’, Gallery of Institute Cervantes, Chiyoda-ku, Tokyo, Japan.

•2013: ‘Third Edition Garage Art’, Covadonga, CDMX, Mexico.

•2013: ‘Gorgons in the Art.’ Itinerant Exhibition organized by Hilvana Gallery   

 


Emerging Artist Review 「例えば歩きつづけてみたら、」

展示イメージEmerging Artist Review  「例えば歩きつづけてみたら、」

小林 琴美・宮下 和・田所 尚平
2月26日(金)〜 3月1日(火)13:00 – 20:00

Opening Party : 2月26日(金)18:00 – 20:00
Artists Review (作品についての意見交換) : 2月28日(日)17:00 – 19:00

Emerging Artist Reviewとは、(http://arttokyo.sub.jp/?p=239

若手アーティストの発表と経験をサポートするために、美術関係者(評論家、キュレーター、ギャラリストなど)との交流の場をつくります。
アーティストは作品を発表し、そこに集まる様々な方よりいろいろな意見・見解を受ける事ができ、美術関係者は新たなアーティストを発見・育成する事ができます。

展覧会期中には美術関係者を招いたトークを行ない、作品についてや、アーティストとしての生き方などについてお話をしていただきます。

若いアーティストの作品について興味のある方、美術関係者からの話を聞きたい方は、今回のトーク 2/28(Sun) に、ぜひお越しください。お待ちいたしております。

作家によるコンセプト

・小林琴美
小林感動ではなく、言葉にできない感情を表現したい。目には見えないけれど、確かに知覚できるものがある。ときに見ているものはその周囲であることもある。そのときの感覚は、例えばある音や匂いから過去を思い出すことに近い。そのような不在の中に存在するものをどうしたら証明できるだろうか。写真や絵画、立体を扱い、より鮮やかにより確かにして、再度味わうこと。それが制作になっている。

・田所尚平
田所自分は先駆的覚悟性に基づく場面が多い。
そこにいくと、自身の死に様を晒すことほどアホらしく能うことは無い。僕は自分が世界と対等になる瞬間が堪らなく好きだ。そのときだけ、自分は本当の自分を取り戻す。
何の負い目も無く、一点の望みすらない。我という境界がなくなり時の流れは宇宙と一律になる。
おれは地球上を歩いている!
おれは地球上を、歩いている!

・宮下和
宮下日常生活の中でのささいなことから着想を得て、人の営みの副産物である生ごみやゴミ袋を使った作品を制作をしている。
人の記憶は毎秒ごとに入れ替わり形を変えていくけれど、”もの”に残された人の痕跡は消えることなく残り続けていく。
現在進行形で無意識に流してしまっている情報の価値を再提示するために、いつのまにか忘れてしまった膨大な情報を、生活に身近な”もの”を使って表面化させる。

 

あいさつ

今展覧会は、若手アーティストと美術関係者とのネットワーク構築を一つの目的とした展覧会です。若 手アーティストが作品を制作し、発表する事で、表現をいかにして鑑賞者に伝えるかという事、伝える為 の方法の模索を通して自らの作品をもう一度客観視し、コンセプトや表現の強度などを再構築していく経 験となります。

今回の ” Emerging Artists Review “ では、多摩美術大学在学の小林 琴美・宮下 和・田所 尚平の3人 が – 例えば歩きつづけてみたら、- というタイトルのもと作品を発表いたします。 小林はエスキース・ドローイングとして捉える写真を、作品と並べる事によって、作品として制作する ものとの差異、そしてコンセプトを伝えるために生じる違和感を、宮下は消えてしまうものを一時的に留 める事によりそのもの達が持つ記憶を呼び起こす、田所は自らの疑問提起を文章におこし、そこから伝わ る情報を自身が床に描く事でそれがその文章を補強するものになり得るのかという作品を発表します。

今展覧会にて、3人の若いアーティストは鑑賞者のみなさんからの様々な意見を自分の中に取り込んだ り、またそれらの意見の中で自分の考えを強化させる為にその違いを受け入れたりすることで現時点での 作品表現から更に進化しそれぞれが確立していく力を養っていきます。

2016.2.25 現代美術作家 吉野 祥太郎

 


Red dirt and pictographs on a motorcycle

スクリーンショット 2016-02-01 18.45.38Photographer Ron Brown Talk

“Red dirt and pictographs on a motorcycle”

@S.Y.P Art Sapce
17:00 – 18:30 入場無料 Free of charge

 
English is bottom…
 たくましい旅行者であり、プロの写真家であるロン・ブラウンは古代のメッセージを見つけるためのとても強い情熱の持ち主です。
現在アメリカ合衆国と呼ばれる南西部を古代ネイティブアメリカンが居住し横断した、紀元前4,000−9,000年にまでさかのぼる人類の存在を理解する一つの方法として先史時代の岩絵、ピクトグラフ(岩の上に描く手法)やペトログラフ(岩の表面を削る手法)を研究しています。
ユタ州のホースシュー・キャニオンに位置する一つの特に魅力的なギャラリー(岩絵の場所)は、フリーモントと伝来のプエブロ人より以前の狩猟採集民の遊牧民のグループである砂漠のアルカイック文化によって作られました。
その壁面はそれ自体61mの長さで4.6mの高さ、最大2.7mを超える高さの約20の等身大の人間の形が描かれています。
一般的にはとても魅力的な人型が表現された代表的な4分の3の岩絵と、一つの人間の頭部の形を現した岩絵のみが知られています。
 
このトークでは、写真家ロン・ブラウンの創造的な目を通して、バリアキャニオンスタイルの岩の最大かつ最も貴重なコレクションの一つとして「グレートギャラリー」について、世界土協会のメンバーと観客が一緒になって行われます。
 
As a rugged traveler, professional photographer Ron Brown has a passion for finding ancient messages off of the road. Prehistoric rock art, pictographs (painted onto) and petroglyphs (pecked into) will be discussed as one way to understand human presence as far back as 4,000-9,000 B.C. when Paleo-Native Americans inhabited land across the southwest of what is now called the United States. One particularly fascinating gallery located in the Horseshoe Canyon of Utah state was produced by the Desert Archaic culture, a nomadic group of hunter-gatherers predating the Fremont and Ancestral Puebloans. The panel itself measures about 61 meters long and 4.6m high, containing approximately twenty life-sized anthropomorphic images, the largest of which measures over 2.7m tall. Here stunning figures are depicted, one of which is represented in a three-quarter view, one of the only 3D anthropomorphic heads known today. This research talk will explore the “Great Gallery” as one of the largest and best preserved collections of Barrier Canyon Style rock through the creative eyes of photographer Ron Brown. A discussion together with the members of World Dirt Association and the audience will follow.