未来芸術家列伝Ⅳ:宇宙と貨幣
Lives & Opinions of Future Artists Ⅳ: The Universe and Its Currency
会期:2017年10月26日(木) – 11月5日(日)12:00 – 20:00
初日10月26日は16:00 – 20:00、最終日11月5日は12:00 – 19:00
主催:An Art User Conference
協力:S.Y.P Art Space、青山|目黒
助成:公益財団法人東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京
An Art User Conference(「未来芸術家列伝Ⅳ」):
松井勝正、橋本聡、知念藍(No Collective)、高嶋晋一、ユーザーの声 ほか
この度、S.Y.P Art Space ではアート・ユーザー・カンファレンスによる《未来芸術家列伝Ⅳ
『未来芸術家列伝』は、本展終了後の11月5日《
『《宇宙》は最古のレディメイド』
宗教の時代、《宇宙》は神という作者の作品だった。しかし、
《宇宙》は138億年前に誕生したと言われており、現在も日々新たな発見をもたらしている対象です。マルセル・デュシャンのレディメイド以降、芸術の概念は、作家が創造するものから、観賞者が発見するものへと広がりました。最古のレディメイドである《宇宙》は、そうした動向の終着点に現れる作品だとも言えます。
《貨幣》は人類の歩みにおいて「信用創造」という過程で生まれました。つまり、未来への信用を担保にして現代に現れた対象です。それは未来のイコン、フェティッシュとして、私たちの信仰心に問いかけてきます。それは抽象性と象徴性が極点に達した姿だとも言えるでしょう。
私たちの銀河は、グレート・アトラクターと呼ばれる領域に向かって動いています。私たちも未来の目標に向かって動いています。ダイヤモンドの魅力は、大地に巨大な露天掘りの穴を開けました。隕石は地球に引きつけられて衝突し、大地に巨大なクレーターを作ります。すべての運動は、逃れられない引力を持った目的に向かっています。そして私たちは逃れられない引力によって、未来へ向かって落下し続けています。
写真をよく見ると虫のように小さなダンプトラックが見えます。全ての写真がロシアにあるミール鉱山、1250x525mの巨大な穴。世界のダイヤ産出量、第1位はロシアで、その9割がここから産出されています。その巨大さから上空に下降気流ができるため、ヘリコプターでの飛行は禁止されています。
「未来芸術家列伝IV」は、《東京ツアー「人間/時間/空間のヒエラルキー」国会前集合》(11.7)、《オーダーと第Ⅰ次世界大戦》(12.29 – 2018.1.2)と続いていきますので、あわせてご高覧ください。
An Art User Conference
2014年設立。主な活動として『未来芸術家列伝』、『